「仮令」という単語が小説で多く使われるようになった理由はなんですか?

Web小説を読んでいていて、たまに見かける「仮令」という単語。始めてみたときは「かりに……?」って感じで読めなかったし、「たとえ」だと知ったときもなかなか馴染めませんでした。いっそのこと嫌いまである。

でも「仮令」で正解らしい。ずっと「たとえ」と言えば「例え」だと思ってたけど、たとえばは例えばで良くて、たとえ〜〜だとしたらのほうは仮令が正しい。今までの私の読書歴に「仮令」が出てこなかったのってなんでだ…? ひらがな表記だったのかな?

まあ、正しいのはわかった。わかりました。でも! 私は「仮令」が大っ嫌いです! 特に「仮令」の直後に漢字が続く場合。読みにくいったらない。字面が美しくない。だんだん慣れてきてはいるけど、無駄に難しい漢字を使いたがる人みたいなアレに思えて、好きになることはなさそうだなぁ。

格調が高い文章になるって解説があったけど、他の文章は普通(すらすら読みやすいという意味で)なのに、突然その単語がでてくるのって滑稽じゃない? 特にシリアスな場面でもないのに。ただ、ひらがなが続いたあとに「たとえ〜」って入るのも読みにくく感じたりするのかな。結局は個人的な好みの問題かなぁ。

それでまぁ、誰が使い始めて流行りだしたとかあるのかなと思ってAIくんに聞いてみました。そしたら「お前のせいか!w」みたいな回答がきたので、面白くなってこのコーナーを作ってみました。

AIくんに聞いてみた

「仮令(たとい)」という単語が小説で多く使われるようになった理由には、いくつかの文学的・時代的な背景が考えられます。以下にその主な理由を挙げます。

1. 文語的・雅語的な響きが求められる風潮
「仮令」は現代の会話ではほとんど使われない古風な言葉ですが、小説、とくに文芸作品では雰囲気や格調を出すために、あえて文語的な語彙が好まれることがあります。
たとえば:「たとえ命を落とすことになろうとも」→「仮令命を落とすことになろうとも」という具合に、一語で格調高くなるため、作家に好まれる傾向があります。
2. レトロ/クラシカルな文体の人気
近年、小説のジャンルでは歴史もの、幻想もの、文学風の作品が増えており、それらでは現代語よりも古語や漢語を用いた方が世界観に合うことがあります。 「仮令」は、明治〜昭和初期の文学作品にもよく見られる語で、その影響やオマージュ的な使い方もあると考えられます。
3. Web小説・ライトノベルの文体の変化
Web小説やライトノベルの一部で、「軽さ」と「重さ」を場面ごとに使い分ける文体が好まれており、シリアスな場面ではあえて硬い語を使うことが増えています。「仮令」はそういったドラマチックなシーンで“格調”や“重み”を演出する言葉として使われるようになった可能性があります。
4. AIによる文章生成やテンプレート的表現の影響
近年、AIによって作られる文章や、類型化された表現を参考にして創作を行う人も増えています。「仮令」は漢語的・硬質な表現としてAIの生成する文章やテンプレートにも登場しやすく、それが作家たちの文章に取り入れられて使用頻度が増えているという側面もあるかもしれません。

そういえば私、明治〜昭和初期の文学作品とか全然読んでこなかったな…。ついでに言うとこの「全然読んで」って漢字が続いてるのも落ち着かない感性の持ち主です。ひらがなにするか「まったく」とかに変えたくなるけど、普段「まったく」なんて言わないから「ぜんぜん」のほうが馴染みがあるかな。でもまあ直すほど文章にこだわりがあるわけでもないので、まぁいいか……てなります。