奇跡のシンフォニー★★★

離れ離れになった家族が音楽の才能によって奇跡のような再会を果たす物語。んもー! すっごくよかったです! うーん、言葉にならない!


チャーリーとチョコレート工場★★★

なんかすごかった。けっこういろんなところで耳にしてたので気になってまして。途中で入るミュージカルシーン? が別の意味で気になりますが…。うまく世界に入り込まないと見てて痛々しいかもしれません。内容を全く知らすに見たので度肝を抜かれました。明るく楽しい工場見学かと思いきやけっこう辛辣。生意気な子どもが嫌いな方はスカッとしていいかもしれません(笑)

理に適ってる(ようにみえる)のに奇妙奇天烈。それに映像美と音楽が加わって、癖になる映画だと思います。うん、こうして思い出してても「また見たいな〜」と思いますもん。冒頭の製造過程の映像は大好きです! カッコイイ。これだけでもう「見てよかった」と思いました。 そしてそれとはまた違った意味で、最初と最後の家族のシーンも大好きです! 特に最初のほうは、特になんでもない団欒なんだけど、あたたかくて泣きそうになりました。表情かなー? みんなすごく優しい表情だったかも。

でもいちばん気になるのは、主人公がアレをネコババしたことに一切触れてないところです…。なんかこう、家族は大切! っていいこと言ってるのに台無し〜みたいな。そこまでいい子である必要もないかもしれないけどなんか気になりませんか? せめて躊躇とかして欲しかった…。 なんだかんだいっても面白かったです。繰り返して見たい映画。


UDON

宣伝用のメイキング番組みたいなやつのほうが面白かった。というか、それを見て映画のほうも見たいと思ったんだけど…。地元の本当にあるお店やメニューをそのまま使うのはいろんな意味でいいなと思ってたけど番宣見てなければ何も伝わらないしね。下手に笑いを取ろうとするシーンがつまんなかった。やってる人たちは楽しいかもしれないけど。ナレーションが聞き苦しい。自分のことも「彼女」って表すなら無理にヒロインの人がやる必要ないと思う。しかも最後だけ「私」とか言うし。シリアスとコメディが不調和だったし、だらだらとした流れですごく長く感じた。楽しめた部分もあったけど、あんまり心に残るものがなかった。ある意味、それが現実的でもあるけど。


プラダを着た悪魔★★

こういうのを見るのは珍しいことなんですが、お勧めしてもらったので。服飾に興味のある人は特に楽しめるんじゃないかなー。あまり興味のない私も普通に楽しめました。何も考えないで見れるので楽です。登場人物がみんなしっかりと位置づけされててよかったです。ジャーナリストになるために「ここで1年働けばどこでも雇ってもらえる」ような仕事に就いたヒロインが、頑張れば頑張るほど自分を見失っていって、最後にひとつ選択をするお話。結末は「あぁ、あなたはそうしたのね」と。見終わってからあれこれ考える余韻はあんまりないかも。ミランダ(上司)の声とかしゃべり方とか好き!


ターミナル★★★

ある目的があってニューヨークの空港に降り立った男の、祖国が突然のクーデターによって無政府状態に鳴ってしまい、それにともなって「無国籍」扱いになった彼が、いつか正当に外に出られると信じてターミナル(空港内のショッピングモールみたいな)で日々を過ごすお話。はじめは言葉も分からなくてどうすることもできなかったけど、だんだん友達も出来たり、仕事をもらったりでけっこう生活できています。その順応していく様子とか、気になる女性が出来たり、とか。すごい感動ポイントがあるとかじゃないんだけど、一人一人をなかなか丁寧に扱っていて楽しく見てました。あの人とあの人が結ばれたのが良かったー。


レミーのおいしいレストラン★★★

出だしは期待外れ感が漂ったんですが、だんだんどんどん楽しくなってきました。ラスト、終り方がよかったです。絵はさすがにキレイで、服とか汚れとか毛とか食材とかいろいろ、目に楽しいです。最初、ネズミがしゃべってて、えぇ!? と思ったんですが、ネズミと人間で会話が出来るわけじゃなかったので安心しました。ネズミのほうは人間の言葉が分かるんですけど。人にはたんに「チューチュー」聞こえてるだけなんですけど、その音が可愛い。人の言葉に頷いたり鼻をふるふる振ったりして答えてるのも可愛かったです。どんどこいろんなことが起こってバンバン話が進んでいって、どいつもこいつも身勝手な、感じなんですけど、最後のほうはほんのりジ〜ンとしてきました。それにしても吹き替えの声は強烈ですね、あってるとは思うけど字幕で見たらギャップにちょっと驚きました。

ドブネズミとダメ人間の偶然の出会いがお互いの人生を切り開く鍵になった。そんなお話。


グレイテスト・ゲーム★★

予告を見て面白そうだと思って見たんですけど、ちゃんと見てなかったのか、これ、実話を元にしてたんですね。雰囲気のいいサクセスストーリーだとばかり。まあ、それも間違いじゃないけど。

ゴルフの、まだ高貴なスポーツだったころの、ハリー・バードンとかフランシス・ウィリメント(だっけ?)とか、階級制度とか、なんかそんな。途中から「あ、これ実話かも」と思い始めるようなくらいの知識のなさでも楽しめます。最初は知識あるなしに関わらずちょっとわかりにくいかも。階級のことはちょっと知ってたほうが楽しめると思います。「王様の仕立て屋」という漫画を読んでるのでそこらへんは大丈夫でした(笑)

ハリーの集中力の表現が面白かったです。これだけでも見て面白いんじゃないかな。でもこのおかげでハリーとフランシスどっちが主役なの? と思ってしまった。どっちでもいいのかもしれないけど。特典映像でフランシスの偉業を知ることが出来ます。本編を見たあとそちらを見ると、拍手喝采したくなります。


JUNO/ジュノ★★

妊娠してしまった少女が一度は堕ろそうとするものの、胎児にも爪があると知って産むことを決意。とはいえ、育てることは無理なので、理想的な夫婦の下へ里子に出すことにした。

というような流れで、恋愛、夫婦愛、親子愛などに焦点を当てつつ。面白かった…けど、感動した! ってほどでもなく。家族愛のところはいいな〜と思ったし、不安が溢れてひとり車中で泣くシーンも心打たれましたけど、どうも理想的夫婦の夫が。フレンドリーなジュノを勘違いする夫が。なんかいろいろ台無しにされた気分でした。全体の音楽とか雰囲気は好みで、オープニング? とかいいなと思いました。


幸せのちから★★

実話をもとにということで。医療機器を自腹で買って、自分で営業をして売りさばくという生活をしている男。1台でも売れればしばらく生活に困らないが、これがなかなか売れない。生活はいつもギリギリで、家賃も税金も滞納。ついに奥さんに逃げられる。愛する息子は奪われなかったけど、駅のトイレや教会で夜を越すような毎日。そんな現状を打破するため、証券会社での正社員登用に全てをかける。父子の愛が温かく世界を包んでくれます。うん、なかなか良かったです。途中はけっこうヤキモキするんですが、最後はよかったねーみたいな。


守護神★★★

ちょっと長いかな〜という気もしますが、面白かったー! 面白かった! 「海猿」のハリウッド版とかよくみるけど、全然、こっちのほうがいい。沿岸警備隊のベテランと若手。それぞれ事情や心の傷を抱えた2人が、少しずつ歩み寄っていく。訓練の厳しさ、現場の過酷さも見入ってしまう。役者さんがいい(らしい)し、海上の映像は迫力あるし、「訓練を受けている人」というのに違和感がないかんじ。ベテランさんの奥さん役の人、好きだなぁ。最後は展開に予想がつくものの、それを映像や音で見せられるとハラハラするし悲しい。本当にあった話、といわれても頷ける。ぜひまた見たいです!


ザ・シーカー 光の六つのしるし★★

いまいち。子供だまし。レビューの評判の悪さが頷ける。…というのが正直なところですが、ファンタジーだと思って見るからいけないのかもしれない。いちばんのテーマは「思春期」。そう思えば面白いかも。闇と光の対決、「シーカー」という力を集めて戦えるただ一人の人物が、14歳の少年だった。突然告げられた使命に、どうして自分が、自分なんかには無理だ、とぐるぐる悩む少年。力を使えたときは喜んだり、でもやっぱり自分のダメなところを直視しては落ち込んだり。そんな少年の心を追うといいかもしれません。時代を行き来するというのは面白かった。でも「しるし」=闇と戦うための力、が近くにありすぎなんじゃないかと内心突っ込みしつつ。最後の「隠されてないしるし」は素材が魂ってのを聞いたときに予想はしてたけど、そういうのは好きです。封印が水晶玉みたいなのも面白かった。ポロッ…カツン…カツン…コロコロ……ポチャン(笑)


最高の人生の見つけ方★★

病室で出会った2人の男が、意気投合して余命をいいものにしようと外へ飛び出す話。わんわん泣くようなじゃなくて、じんわり来る感じでした。正反対さゆえにろくに言葉も交わさなかった2人が、だんだん友情を築いていくところとか、ラストのお墓のシーンとか。あぁ、よかったなぁ、と思いました。


アイアン・ウィル -白銀に燃えて-★★

なかなか面白かったです。ワンちゃんとケビン・スペイシー目当てで。事故で父親をなくし、農場の維持や学費のためにお金が必要になり、犬ぞりのサバイバルレースに全てを賭けた少年。才能はあるものの、父ほどに犬からの尊敬を得られないとか、経験不足、ライバルたちの妨害など、様々なものが立ちはだかる。見る前から内容の想像はつくけど、そのシンプルさがいいときってありますよね。レースの最後も、結果はわかってるのに、追いつかれそうなところは手に汗握りました。


画家と庭師とカンパーニュ★★

少し切なくて素敵な映画でした…! パリから故郷の田舎に戻ってきた画家、敷地に家庭菜園を作ろうと庭師を募集したらやってきたのはかつての同級生だった。思い出話で盛り上がって、お互いの人生の違いに戸惑ったりもして。庭師の身体に異変が起こって、なるようになった、感じ。絵を描くことに行き詰ってた画家が、庭師の「俺の好きなものを描いてくれ…」という言葉からなにかを掴んだんだと思います。個展のシーンの紐とナイフが嬉しくなりました。


ベンジャミン・バトン 数奇な人生★★★

風変わりで面白かったです。ちょっと長いけど。ブラピ時代のリッチな生活はもっと短くてよかったと思う。老人として生まれ、歳を取るごとに若くなっていく。老人としてってどんなだろうと思ったら、サイズは赤ん坊だった。皺だらけで白髪で、気味が悪いと父親に捨てられ老人ホームに拾われる。だんだん元気になっていって、外の世界へ出て行き、船で働いたりも。愛しい人が出来たり、可愛い人と再会したり。脳のほうは普通なのか、子供の体で痴呆症とか。子供なのに老人、初めて女性を知ったあたりが面白かった。


おくりびと★★

地に足がついた感じでしっとり良かったです。納棺師という仕事をこれほど真摯にやっている人がどれほどいるのかな…と思うほど、主人公の真剣な表情がステキでした。だって昔、耳に入ってきた大人たちの会話では「若い娘の遺体は視姦する」だったもの。楽団が解散になり故郷に戻って仕事を探したら流されるまま納棺師になっていた。妻にバレたらなじられて別居されて、でもあの表情を見て妻も考えを改めて。顔も覚えてない父親との問題、最後に手に握られていた石。淀みない展開でストレスなく見れました。


パコと魔法の絵本★★★

面白かったー! 最初のダンサーとかヘンなおっさんとかで「これ無理かも」と思ったんですが、本編はすっごくよかった。面白くもないのにはっちゃけてる芸って苦手なんですよね…。1日しか記憶がもたない少女と、1代で会社を大きくした偏屈爺。いつしかジイさんは、少女の記憶に残りたいと思うようになっていた。そこで病院内での催し物で、いつも少女が読んでいる絵本を劇にしようと提案する。ほかの入院患者や看護士も、それそれ抱えてるものがあって、本筋を邪魔しないでほどよく絡んでてよかった。面白かったなー。


ビートキッズ★★★

HUNGRY DAYS−!! が目当てで。児童書が原作のバンド青春ストーリー。前半と後半で主役が違うような気が。ヒロインのナナオのキャラが漫画っぽくて引いたけど、全体的に好きでした。やさぐれていた? 天才少女は世界へ羽ばたき、落ち零れていた少年たちはバンドを結成して打ち込めるものを見つけた。ドラムの少年と天才少女がメインで、2人の家庭環境とかも織り込まれてたり。途中、2人がいい雰囲気になるけど、友情のままで爽やかです。


ザ・フォール/落下の王国★★

評価が高くてびっくりしたけど、思い返せば素敵な物語だったな…という感じ。映画撮影のスタントで足を折り、恋人も奪われた(?)ロイ。同じく怪我で入院していた、暇を持て余した5歳の少女アレクサンドリア。ロイは少女を誘導して自殺するための薬を手に入れようとして、彼女を気を引くために勇者たちが活躍する物語を作って聞かせた。

劇中劇がなんとも破天荒というか、乗れないと辛いというか。勇者たちが個性的過ぎてちょっとむずむずしました。でも最後の試写会のシーンで「あーヽ(*´∀`)ノ」となります。女の子が可愛い。薬瓶を取ろうとして足を滑らせて〜のあたりは、ジーンときました。


バンコック・デンジャラス

凄腕の殺し屋が云々…。原作では耳が聞こえない設定らしい。そっちのほうが面白かっただろうなぁ。不謹慎だけど。もやっとしたオトしかたで、それが狙いなんだろうけど、スッキリしなかったな〜。超一流だ…とかいうわりにミスが多い…。そんな凄腕の殺し屋が、押しかけ弟子にだんだん心を開きつつ、街中を逃げ回ったりして、最後を迎える話…かな。


ビヨンド THE シー〜夢見るように歌えば〜★★

ボビー・ダーリンという歌い手さんの人生を描いた…。内容よりはケビン・スペイシーが見たくて。15歳までしか生きられないという少年が、歌の才能に目覚めて、スターになって…。テングになったりなんかいろいろあったかな。歌が上手いなーとか、子供のころの自分の幻影と話したりとか、いろいろ。